Exhibition

展覧会の見どころ

※テオ・ヤンセン氏の紹介映像のため、札幌展に来ない作品も紹介しております。ご了承ください。

ストランドビースト、北海道初上陸!

日本初公開5作品を含む、12作品が集結します。

必見!動くストランドビースト!

~命を吹き込むリ・アニメーション~
毎日10:00より1時間おきに(15分程度)、実際に動くストランドビースト(1~2体)の様子をご覧いただけます(当日の状況により、開催時間等を変更する場合がございます)。

巨大な作品、多数!

全長10mを超えるストランドビーストが複数展示されます。

それぞれのストランドビーストには「アニマリス」(英語で動物を意味するanimalとラテン語で海を意味するmareの組み合わせ)というヤンセンの造語から始まる名前がついています。また、進化するビーストはその構造や機能によって分類され、それをもとに時代名がつけられています。

アニマリス・プラウデンス・ヴェーラの画像

アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ

2013年
アウルム期(2013-2015)

モチーフは大海原を航海する帆船

江戸時代にオランダと長崎県を結んでいた帆船をイメージした大きな帆を持つのが特徴です。長崎県での展覧会に向けて制作されました。二つの胴体が連結されており、一方が持つ帆が風を受けて動き出します。

アニマリス・ウミナミの画像

アニマリス・ウミナミ

2017年
ブルハム期(2016-)

前に進む風力を得たキャタピラ型

ブルハム期に生まれたこれまでのキャタピラ型は手で押したり引いたりして動かしていました。しかし帆を身につけたことによってホーリーナンバー(聖なる数)による脚を持たないキャタピラ型も風で動くようになりました。ブルハム期に見られる波打つ前進運動は、風を受けると高速に、勢いよく砂浜を駆け回ります。

動きの秘密

ストランドビーストの生き物のような動きの秘密は脚にあります。その脚はホーリーナンバー(聖なる数)と名付けられた、一定の比で構成されます。ヤンセンはこの数字にたどり着くまでに1,500以上の組み合わせをコンピュータ上でシミュレーションし、数ヶ月かけて理想的な動きを生み出しました。ホーリーナンバーで構成された脚は滞空時間が長く、それによって生き物らしい動きを実現しています。

ホーリーナンバーのスケッチ
様々なパーツの画像

ストランドビーストのパーツ

ストランドビーストの体は脚のほかにもさまざまなパーツで構成されます。カリダム期(1993-1994)より、プラスチックチューブをヒートガンで熱して柔らかくして接合や変形を行うようになり、加工の自由度が増したことで、同じパーツの量産が可能となりました。ヤンセンはこれらの量産できるパーツを遺伝子と呼び、進化とともに、筋肉や神経細胞、脳といった機能のパーツを生み出しました。

テオ・ヤンセン近影
ストランド・ビーストのスケッチ

テオ・ヤンセン

1948年、オランダ、スフェベニンゲンに生まれる。デルフト工科大学にて物理学を専攻後、画家に転向。1986年から新聞のコラムを執筆し、その中の一記事「砂浜の放浪者」をきっかけに「ストランドビースト」を生み出す。「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称され、芸術と科学の融合した作品を発信し続けている。